Vol.15

日本海・冬の色
     羽越本線

  
 第08週 2月19日〜2月25日

  

波立つ日本海眺めて走る特急いなほ
        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 日本海沿岸に敷かれている羽越本線。その中でももっとも海に近づくのが新潟県の村上以北、通称笹川流れだ。海に突き出す黒い岩を波が洗い。その荒々しさを際立たせている。
 
 
 荒涼とした海を眺めて、暖かい車内で旅をするのも冬の醍醐味だろう。雪見酒ならぬ、海を見ながらの酒は一度やってみたいと思っている。しかし、その日も海からの寒風を受けながら列車を待っていた。塩と雪交じりの風は容赦なく吹き付けて体の心から冷えていく。架線に付いた塩が時折バチバチと音を立てている。
 こんな日に限って列車は少々遅れてやってくる。あまりにも海が近いために区間によっては徐行になっているようだ。列車が来るまでは影に隠れるわけにもいかない。ただひたすら耐えるのみである。
 そして、そろそろと列車がやってきた。押し寄せる波に攪拌されて青と白の交じり合った海と、リニューアルされた特急の青と緑が良く似合っている。日本海、冬の色の風景だ。

 
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ワンポイントフィールドガイド:羽越本線 村上ー間島
 
  
 羽越本線の村上〜間島間では上下線が大きく分かれて、下り線は海のすぐ脇を走っている。この海沿いの区間を撮影するポイント。
 TOP写真のA地点は海水浴場に降りる道の途中から、海をバックにしたカーブを撮影するポイント。左側に海を入れられるが、基本的に後追い写真になる。線路に併送する道付近から撮影するのがB地点、手前に集落を入れて、バックに大きく海を取り入れることができる。ここも後追い写真になる。
 C地点は海水浴場の駐車場を村上よりに進んだ岩場から線路を見上げて撮影するポイント。こちらの場合は、波打ち際での撮影のため、海が穏やかな日限定。冬の間は少々難しいかも。
 海が荒れているときには、海水浴場に降りる道が線路を渡る跨線橋あたりから村上方面を見て撮影するのも良い。
 
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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