Vol. 4

 
山陰の海・冬の色
         山陰本線

  
 第49週 12月03日〜12月09日
 
  

 田儀−波根間 冬の日本海と特急スーパーくにびき
 

        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 日本で2番目に長い山陰本線、その中でも車窓から海を楽しめるのが、太田市よりも西の区間だ。海岸線に沿って敷かれた線路からは、遮るものなく日本海を望め、長い汽車旅を満足させてくれるのだ。
 山陰の旅は町並みを見るのも楽しい。赤い瓦の民家が連なり、大小の港が時折車窓に現れる。各地の漁村が近代的な姿の家に埋め尽くされている中、山陰ではまだまだひと昔前の風景を残している。
 山陰の鉄道風景は、変わらぬ色を持つ日本海と漁村、そこに走る新しい特急列車の取り合わせで、不思議な時代感を持っている。
 
 
 季節それぞれに美しい色を見せる日本海。12月に入って鉛色の冬の姿を見せ始める。北からの強風が吹けば波は高く海岸に打ちつける。岩場に当たった波は泡となり、波の花としてふわふわと宙を舞う。時折雲が途切れれば、スポットライトのように海への光が射して、驚くような海の青が輝くのだ。
 撮影中、体に吹き付ける風は痛いほど冷たいが、それを我慢するのに値する魅力が山陰の日本海にはある。

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ワンポイントフィールドガイド:山陰本線 田儀−波根
 
 
 山陰本線が国道9号線と離れ、海岸に沿って走る区間で、日本海をバックに撮影する。上の写真を撮影したのはA地点、線路が直線に走る区間を正面から見ることができる。背景には切り立った崖、左には大きく海を入れて撮影できるポイントだ。B地点は小さな漁港を見下ろして、左の丘の上に線路を配置してアングルを作れる。右側に大きく海を取り入れたい。特に夕方海から差し込む光で列車が光って美しい。C地点は午前中の海をバックに撮影できるポイント。手前に棚田を見ることができる。朝からC>A>Bの順で撮影れば、一日山陰の海を満喫できる。
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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