Vol. 3

 
晩秋のローカル線
          烏山線

  
 第48週 11月26日〜12月02日
 
  

 滝−烏山間 龍門の滝とローカル気動車
 

        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 関東の外れ、宇都宮近くに烏山(からすやま)線がある。特に広大な風景の中を走るわけでもないし、すごく紅葉がきれいだというわけでもない。しかし、畑や丘陵、雑木林や町、どれをとっても懐かしさを感じさせる気持ちの良い風景なのだ。
 そんな中でも一番のハイライトになるのが龍門の滝。最寄り駅はずばり「滝」駅だ。高さ20メートル、巾65メートルの滝で水しぶきを上げながら段差を洗って落ちる姿が美しい。ただ、残念なのが列車の車窓から滝が見えないのだ。滝駅から程近いので、ぜひ途中下車して見ていただきたい風景だ。
 
 
 この線に撮影に行くなら、晩秋、冬を前にした穏やかな日がいい。雑木林は枯葉の色になって、少しの風ではらはらと散って落ちて陽だまりに集まる。木枯らしの吹く冬を前にした季節を感じさせてくれる。
 走ってくるディーゼルカーは白と緑に塗りわけられえいるものの、昔ながらの車両でローカル線の雰囲気を見せている。時にはこんなローカル線の旅も良い。
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ワンポイントフィールドガイド:烏山線 滝−烏山
 
 終点烏山のひとつ前、滝駅付近でディーゼルカーを撮影するポイント。A地点は滝のしぶきをかぶるような川原からの撮影、滝の上を走るような姿を見ることができる。アングルを低く撮れば、大きな車が通らないかぎり線路脇の道が邪魔にならない。川の対岸からも撮影可能で、風景を広く見ることができるが、道路のガードレールが少々目立ってしまう。
 B地点は駅のすぐよこにある踏み切り付近から大きなカーブを狙う。背景には雑木林が入り、すっきりとした列車写真になる。
 A地点は昼前後の光が良く、B地点は午前中が順光になる。
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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