Vol.11 |
富山湾・小春日和 氷見線 第04週 1月22日〜1月28日 |
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越中国分-雨晴間 雪の立山をバックに走る この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました |
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富山湾に沿って高岡から能登半島に向かう路線が氷見線だ。 その車窓からは蜃気楼で知られる富山湾、そして屏風のように白く広がる立山を望むことができる。 この沿線の景勝地と言えば、なんといっても雨晴海岸につきる。鉄道写真を撮る人だけでなく、風景の写真を撮る人たちもたくさん集まってくる。 |
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冬の日本海の天気は気まぐれで、猛吹雪の続く年があると思えば、雪のまったく降らない穏やかな年もある。氷見線を訪れた年は例年になく穏やかで、海岸線にはまったく雪がなかった。前日の天気予報では富山県は「風もなく穏やかに晴れるでしょう」とあった。すぐさま車に機材を積み込んで飛び出す。しかし富山までは少々遠くて現地に入ったのが午前2時を過ぎていた。 到着して驚いたのが車の数だった。雨晴海岸の駐車場になんとか止められたものの、3時を過ぎた頃には車はあふれ、夜明け前には2〜300人のカメラマンが海岸線に陣取っていた。そして夜明け・・・立山から陽が上がると静かな湾に朝霧が上り、黄金色に染まる。点々と浮かぶ島々やゆっくりと進む船が幻想的に広がっていた。そして朝の列車が近づきサイドがキラリと光る。久々の感動の1シーンだった。 少し陽が高くなり朝の色がなくなった頃機材を片付ける。まわりを見回せば、あれだけいたカメラマンがほとんどいなくなっていた。まるで汽車が通過した直後の撮影地のようだった。 その日一日は穏やかに晴れつづけ、午後の順光まで充実した撮影をすることができた。 翌日、また日本海は荒れ始めて、鉛色の空に戻ってあたりの風景は一変していた。前日の穏やかな一日が夢のようにも思えていた。 |
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ワンポイントフィールドガイド:氷見線 越中国分−雨晴 |
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A地点雨晴海岸の駐車場近くから撮影するポイント。午後の順光時に国道側から撮影すると、タイトル写真のように山をバックに撮影することができる。朝の海を、海側から撮影する場合は線路脇にある小さな祠付近からの撮影になる。 B地点は国道脇にある小さなスペースから海と列車を撮影するポイント。午前中に上り列車は湾に沿ってカーブしてくる姿を撮影できる。昼前後の下り列車はサイドに陽が当たり広く海をバックにして撮影することができる。 |
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください |
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