Vol. 9
 
第9話 金谷駅のあたり1974〜75年
 
 1975年ごろの東海道本線金谷駅付近です。たしかこの時の目的は大井川鉄道の千頭駅で走っている小さな蒸気機関車でした。深夜に東京駅を出る大垣行きの各駅停車に乗り、夜明け前の金谷駅に降り立ちました。大井川鉄道の列車に乗る前に、金谷駅から歩いて撮影したものです。
 今では見られない機関車も多く、良い写真ではないのですが、昔懐かしい・・程度にご覧ください。

 余談ですが・・・早朝の金谷駅、中学校の友人4人で降り立ちました。(そのうち1名は某芸能人ですが、本人の名誉のため、名前は伏せましょう:笑) 暗い道を歩いて、金谷駅を見下ろす道で夜明けを待っていたのですが、初めて見ました。空を行く発光物体。光が回転しながらす〜っと流れ、天頂付近で上に向かうように消えて行きました。なんとも不思議な体験でした。実はその後ももう一度見ているのですが・・・
 話がずれて、すみません。

 

 
上りあさかぜ、機関車はEF65の500番台です。その後牽引がEF65の
1000番台へと移り、なにか貨物っぽくてあまり撮りませんでした。
その後、EF66に移行してからは、また撮影の日々が続いています。
客車も今ではめったに見ない20系寝台、きれいな編成です。

東海道本線 島田−金谷
 

 
 朝の光を浴びながら走るはやぶさ、たしか’75年ごろに20系から24系に
変わったように記憶しています。

東海道本線 島田−金谷
 
 

 
 金谷駅に進入する80系の普通電車、見えているだけでも11両あります。
まだまだ、鉄道の元気だった時代の写真です。
 
東海道本線 金谷駅

 

 
 黒いマンモス機、EH10がワムを牽いて行きます。
この機関車は「くまんばち」などとも呼ばれていました。
 
東海道本線 島田−金谷
 

 
朝日を浴びた茶畑を見ながらEH10の貨物が上って行きます。
 
東海道本線 島田−金谷

 

 
 この頃の金谷駅でのお楽しみが、EF18の牽引する貨物列車でした。
本来EF58になるはずだったのが、貨物機関車の不足から急遽変更された
機関車でした。EF58が新しい流線型のボディーに改造される中、
この機関車は古いスタイルを伝え続けていました。

東海道本線 金谷駅


 

 
  それにしても、これだけ巨大な機関車が、区間貨物や入れ替えを
担当していたとは、ちょっと驚きです。
地味な役回りの機関車でしたが、もう少し残っていれば、めちゃくちゃ
人気の出た機関車になったかもしれません。

東海道本線 金谷駅