Vol. 5
 
第5話 蒸気機関車を追い続けた2003年
 
 2003年は1月の日本工業大学、2月の磐越西線D51に始まり、桜、新緑、夏・・・と、ずっと汽車を撮り続けていました。やはり汽車は鉄道写真の原点、列車を待つわくわくした気持ちも、シャッターを切る瞬間の緊張感も格別のものがあります。そんな意味でも楽しい一年でした。
 今週は、一年の総括・・という訳でもないのですが、今年の汽車の写真から何枚かアップしてみました。

 

 
本格的に撮影の始まった2月、まずは雪の磐越西線で、D51が力強く走ってくれました
磐越西線 SL磐梯会津路号
 

 
 春には桜を求めて、大井川、真岡、磐越西線を転戦です。ちょっと雨にたたられた春でした。
真岡鐵道、SLもおか号
 

 
 今年はたいへんな年になった大井川鐵道、C11190が走り始めたのが
嬉しい出来事でした。この運転開始を始めとして、例年になく通いました。
大井川鐵道、SLかわね路

 

 
 九州唯一の蒸気機関車、8620型です。春、新緑の季節に
のんびりと撮影する事ができました。
豊肥本線 SLあそBOY
 

 
目を見張るほどのレンゲの花が広がった畑を見ながら走るC56です。
今年は良い煙で駆け抜けてくれました。
北陸本線 SL北びわこ号

 
 
 今年も各地でイベントの汽車が走りました。
只見線では初夏と秋、八戸線、北上線のD51、信越本線のC57・・・・
いろいろな土地で出会う汽車は新鮮な風景でした。
只見線 SLただみ号
 

 
 北海道では2両のC11が頑張っています。
残念ながら冬の湿原号には出かけられませんでしたが、
初夏の大沼、秋の留萌、富良野、函館と回りました。
特に秋には台風、地震と騒がしい撮影でしたが、結果には
満足、充実した撮影でした。
留萌本線、SLすずらん号
 

 
 富良野線はそれほど煙を出さないのでは、と、勝手に考えていたのですが、
さにあらず。気持ちの良い煙を上げてくれました。
富良野線 SLふらの・びえい号
 

 
 秋の山口線では、思いに反して紅葉はぜんぜんダメ。しかし、さすがは爆煙の
山口線、迫力の姿で迎えてくれました。
山口線、SLやまぐち号
 

 
 家から一番近いにも係わらず、一番撮影日数が少なかったのが秩父鉄道
でした。でも、秋口から出かけ始めても、素晴らしい風景を見せてくれました
秩父鉄道 SLパレオエクスプレス
 

 
 今年の事件のひとつが、15年ぶりに上野駅から走ったD51です。
普段見かけない都会の煙、一瞬の出会いでしたが新鮮でした。
東北本線 ああ上野駅号
 

 
 そして締めくくりは磐越西線のクリスマストレインです。
今年はいつものC57にトラブルがあってD51が代走しました。
やっぱり、雪にはD51が似合います。
磐越西線 SLばんえつ物語・クリスマストレイン
 
 
今年撮影した映像、ここ5~6年で撮りためたもの、そして2004年に
撮影する映像をあわせ2004年の秋に作品集としてまとめる予定です。
撮影と平行して順調に編集作業が続いています。
いったん編集が終了したら、それをたたき台に更に撮影、編集を
繰り返して完成度を上げよう、過去に発表された数多くの映像作品に
負けない作品を仕上げようと、スタッフと日々作業を続けています。
完成しましたら、またご連絡させていただきます。