Vol. 19
 
第19話 横浜港開港120周年・港を走るC58
 
 最近撮影で意外と多く出向くのが桜木町の近く、みなとみらい21です。最近も昼間の撮影を終えて、気候も良いもので汽車道が見えるベンチで夜景になる時間までのんびりと待っていました。ふと思い出したのが昭和55年(1980年)に横浜開港120周年として高島線の東横浜(桜木町間近)−山下埠頭を走ったC58です。たしかあの時も、汽車道(高島線)が見えるベンチでのんびりと待っていました。
 当時、桜木町から海を見ると、巨大な工場や倉庫で埋め尽くされていました。少し離れれば山下公園、マリンタワーなどの観光地があるものの、工場地帯特有の喧騒の中で運転されていました。
 このエリアは1989年のみなとみらい博を境にまったく違う姿になり、周辺の風景は一変しています。そんな中で高島貨物線が遊歩道として当時の面影を残しています。
 

 
 はるばる山口線から出てきたC581、当時は集煙装置を付けていたんですね。
日章旗によこはまのヘッドマークを付けて走りました。
後ろに霞んで見えるのはマリンタワーです。

 
高島線 山下埠頭 
 
 
 
 桜木町駅前で出発の準備をするC58です。背景の違いに
驚きます
   
桜木町駅ホームから 
 

 

 
 現在は汽車道として、桜木町からワールドインポートマート、赤レンガに
向かう遊歩道として賑わっています。
 
高島線
 
 

 
 氷川丸から見た山下公園とマリンタワーです。
数年前に高架は撤去されて、すっきりとした公園になっています。
ホテルやビルの数も現在とはまったく違いますね。
 
高島線
 

 
機関車を付け替えて、東横浜に向かう準備ができました。
乗客の記念写真タイムです。
 
高島線 山下埠頭
 
 
 

 
この運転は一般売りの乗車券はなく、関係者招待と、抽選による招待乗車でした。
私は横浜に居る親戚のおかげで乗車券を手に入れることができました。
(ずいぶん大きな額の寄付金を出したらしいです・・)
たしか、行きと帰りで海側と山側の席を入れ替えて、一往復乗車でした。

 
高島線
 
 

 
沿線にはたくさんのファンが集まりました。
警備もかつてないほど厳しいものでした。
 
高島線
 
 

 
「浜」のプレートも誇らしげです。
 
高島線 山下埠頭
 
 

 
平日でもたくさんの見学客が集まりました。
 
高島線 山下埠頭
 

 
帰りはバック運転です。それにしても警備の厳しかったこと・・
 
高島線
 
 
 
汽車の合間を縫うように、DD13の貨物も走っていました
 
高島線