Vol. 13
 
第13話 消えた787系つばめ・前編
 
 ’92年に走り始めた787系つばめ、その斬新なスタイルと、鉄道車両にあるまじきガンメタのペイントに驚かされました。いざ撮影してみると、とんでもなく難しい色合いで、ちょっとオーバーに撮れば白っぽく色が浮き、快晴の日には真っ黒です。更に鼻が空を反射したときには真っ白・・・スタイルの良さとは裏腹な状態にカメラセットでも妙な緊張が走りました。それでも撮りたい!と思わせる魅力に何度となく九州の西海岸へと足を運びました。
 ’2004年3月、「つばめ」の愛称は新八代−鹿児島中央で先行開業した九州新幹線へと受け継がれた。と同時に熊本、鹿児島の海岸線を走る787系つばめは廃止、博多(方面)から新八代への「つばめリレー号」として走る続けることになりました。

 次週は後編。787系つばめ運転開始の頃取材した、車内の様子を織り交ぜてアップします。

 
 

 
 トンネルから飛び出す787系つばめ、フロントスタイルも独特
のデザイン。この角度から見る車両も良いです。
 
鹿児島本線 肥後二見−上田浦
 
 
 
 一瞬の光りまわりでも色合いが違ってきます。

鹿児島本線 肥後二見−上田浦
 
 

 
 名所を行く。海の色と空の色がつばめを青く染めていました
 
鹿児島本線 薩摩大川−西方

 

 
 桜の季節、ダイコンの花と桜のピンクに囲まれています。
どことなく、車両もピンク色に染まっているような気がしてきます。
 
鹿児島本線 肥後二見−上田浦
 

 
ずっしりとした車両は、最近の軽量の車両と趣が違うようです。
もちろん列車に乗るとその差は歴然、旅をして楽しい車両です。
 
鹿児島本線 肥後二見−上田浦
 
 
 

 
 夕暮れの鹿児島本線を走るつばめです。少しさびしい色合いです。
787系は季節や天気を受けやすい車両です。

鹿児島本線 上田浦−肥後田浦

 
 
 


 
少しおまけでハイパーつばめ時代の写真です。
撮影は’91年8月
 
 鹿児島本線 薩摩大川−西方
 

 
ついでに国鉄色時代のつばめです。これも’91年8月撮影
 
鹿児島本線 薩摩大川−西方
 
次週、後編に続きます