Vol. 15
 
第15話 東北本線のEF57
 
 中学から高校にかけて入れ込んでいた機関車がこのEF57でした。とにかく週末になると普段はバスで向かう駅までカメラを担いで歩き、始発で東北本線に向かいます。撮影地も分からず、大宮から順に歩いて行きました。前回はこの駅まで歩いたから、今回はこの駅から・・・東北本線の沿線をけっこうな距離歩いていました。最近では車ばかり・・・原点はやっぱり歩きですね。
 この頃のEF57は完全にEF58との共通運用、列車が来るまで何が牽いて来るのか分かりません。東北本線の客車各駅停車や青森方面からの夜行列車をどきどきしながら待っていました。もちろん、それも楽しかったんですね。
 高校に入ると少々知恵が付いてきます。毎日昼休みになると当時国鉄の広報に電話させてもらいました。すると先方もなれたもので・・「はいはいご苦労さん、じゃテープ流すね」と、翌日のEF57運用がテープで流されます。一回流れると、無条件で切れるので聞き取りとメモに必死でした。まして、重連運用などがあれば大喜びでした。でも、必ずしもテープ通りの運転はされなかったように記憶しています。
 
 今回は撮影データが見つからないものが多く、撮影日と撮影場所がかなり曖昧です。
 データを省略しているものもあります。すみません。もしも、撮影場所等をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
 また、EF56,57は続編をやりますね。
 
 

 
 突き出したパンタグラフと長いデッキ、EF57は迫力の機関車だった。
元荒川鉄橋で撮影中に、124列車が信号停車、機関車近くまで駆け寄って
撮影した一枚。

 
東北本線 蓮田−白岡
 
 
 
 当時の東北本線沿線は、駅近くに町がある以外は田園風景が
広がっていた。最近この近くを訪れたが、見事なホームタウンに
なっていて、当時の場所がまったく分からなくなっていました。
上野に向かう各駅(124レ?)

東北本線 蓮田−白岡 ?
 
 

 
 青いEF58との重連になった122列車、EF57重連を望んでいても
なかなか恵まれませんでした。今となっては貴重な一枚でしょうか。
 
東北本線
 
 

 
 現在宇都宮に保存されている7号機、他の機関車が全て
解体された中で、唯一現存する車両です。もちろん静態保存で
すが、いつの日にか復活して走ってもらいたいものです。
 
東北本線
 

 
EF57の1号機、この機関車だけはパンタグラフの位置が中央よりに集まって
います。2号機以降の機関車とは違うイメージですね。むしろ少し角ばった
EF56という感じです。当時はこの機関車が来るとがっくりして
いましたが・・・贅沢でした。
 
東北本線
 
 
 

 
 上野に着いた急行八甲田です。地上ホームも懐かしいです。
何度となくこの場所でEF57を待ち、見送りました。
もっともゆっくりと眺められた時間でした。


東北本線 上野駅
 
 
 


 
冬の東北本線を駆け抜けたEF57と客車、実に楽しい時間でした。
続編もまたいずれ載せたいと思っています。